その場所は、森に入り、集落を抜けて、さらに森をどんどん入って行った先にありました。
「神社の杜のワーキング・プレイス 8MATO(やまと)」さん。

2022年12月9日にプレオープン、2023年1月8日にグランドオープンしたその場所を、緑が芽吹く時期になったので、森の風景を拝見しつつオーナーの斎藤昌義さんをお訪ねしました。

まずはぐるりとスペース探訪!

まるで森の中に佇んでいるような感覚になるオープンウッドデッキが一番のオススメポイントです!

広々したオープンウッドデッキは森の中に浮かんでいるようで、森の呼吸を身近に感じることができます。ここで仕事をするのも良いですが、頭を休めながら考え事をする、アイデアを巡らせる、自分を整えるのもいいですね。

オーナー 斎藤昌義さん
前面に森が広がるワークデスク席で。

オーナーの斎藤さんは、東京・国立と八ヶ岳との二拠点居住。新卒入社で日本IBMに13年勤めた後、ITトレンドやビジネス戦略に関わる研修や講演、書籍の執筆やコンサル業を23年も続けているのだそうです。

7年前に八ヶ岳にセカンドハウスを持ち、約3年間かけてコワーキングスペースに使えそうな場所を探したそうです。

この場所に巡り合ったのは偶然で、近くにある八雲神社の鎮守の森の一部でもありながら、まったく人手が入っておらず、常緑の針葉樹である赤松が陽射しを遮る暗い森だったとのこと。

「約2,700坪くらいの土地を購入しました。この森を蘇らせたいと思ったんです。敷地内の針葉樹は切り、光が差し込んで風が抜けるようにしました。

施工は日本古来の伝統工法に長けた地元の建築会社さんにお願いして、建物の梁や柱などは伐採した針葉樹で造ってもらいました。天然の石を基礎に使い、その上に柱を乗せていく「石場建」という伝統工法だそうです。壁は漆喰で、自然素材なので気持ちがいいですね。」

伝統工法の「石場建」。

建物入口に掲げられているのは、「やまと」の名称の元になった八ヶ岳を表す「8」と、神社の屋根の先端にある千木(ちぎ)、神域を示す紙垂(しで)をモチーフにデザインしたロゴマーク。

建物内のワークスペースは、天窓からの光がふんだんに差し込む明るい空間。ウッドデッキを見渡せる大きなガラス扉が、建物内をセミオープンな雰囲気にしてくれています。

プリンターやバッテリーユニット、ホワイトボード、バッテリー、コード類、文房具類も揃っており、利用料のみで使用可能だそうです。

建物内にある薪ストーブ。
春はまだ肌寒い日があるこのエリアではありがたいですね。炎のぬくもりに心も温まりそうです。

なんとシャワーブースがあります!
実は敷地内にキャンプサイトが設けられていて、キャンパーさんは利用できるそうです。

室内にあるカフェコーナーでは美味しいコーヒーがフリードリンク。
実は敷地内に井戸を掘り、井戸水を使用しているのだそうです。
そのお水が本当に美味しい!

ランチは2日間煮込んだトロトロ牛すじカレーが大人気です。“もりもり野菜サラダも、皆さん感激されるそう。特に、新鮮野菜をたっぷり食べる食生活をしていない都会人の方にはご馳走ですね!
地元八ヶ岳の食材と無添加にもこだわっているそうです。

笑顔の素敵なスタッフの江川さんがお料理もされています。
ランチだけの利用もOKだそうですよ。

オープンウッドデッキには、オンラインミーティング用のブースもありました!
個室なので話し声を気にせず使えますし、木の香りがしてとても気持ちが良いスペースです。

そしてとっておきのオススメポイントが、富士山が見える場所もあるキャンプサイト!
敷地内全域が高速wi-fiエリアになっています。嬉しい環境ですね。

さて、4月から「8MATO塾」が始まったのだそうですが、それはいったいどういう企画なのか、オーナーの斎藤さんに伺いました。

●斎藤さん:「自己研鑽を楽しむ人たちのコミュニティ」というのがコンセプトです。主催の僕が話をするのではなくて、発信したい人が発信する、学び合う、教え合う場という考え方ですね。毎回、新しい気付きや学びがあるといいなと思っています。

当面は月に2回、土曜日の10:00〜12:00の予定。オンライン参加費は無料で、現地参加は8MATOの2時間利用料金です。会員制の「8MATOコミュニティ」も準備中です。

大人になって学ばない人は多いですね。会社にいればご飯が食べられると思ってしまい、学ぶことを止めてしまう。

学び続けるための生活のリズムを作る時間管理は、若いうちからやっていないと身につかない。土台は簡単に作れるものではないですね。学びは、自分でお金を出す覚悟がないと身につかないものでもあると思うんです。

学び合う教え合う場として、知恵と知恵、人と人を点と点を繋いで、大きな物語にできるといいですね。

全国から8MATO塾にオンライン参加しながら、いつか八ヶ岳に行きたいな、8MATOに行ってみたいなと思ってもらえるといいですね。八ヶ岳でワーケーションしたり二拠点居住する、新しいライフスタイルの提案もできたらいいなと思います。

地元の人たちも参加して欲しい。いろんな人同士のネットワークが必要かなと思っているんです。

●Local stay 八ヶ岳:地元の人たちは、例えばどんな人に参加して欲しいでしょうか。

●斎藤さん:どなたでも大歓迎です(笑)。

どなたであっても「何かしたい人」に、新しい機会を提供して、交流や活動のサポートができるといいと思っています。

貸し切りもします。地元の人たちの集まりの場としても使って欲しいですね。

今、リモートワークが当たり前になってきて、東京の仕事をそのまま持って移住して来た人、二拠点居住している人も多いと思います。もはや東京に住む必要がない。そういう人たちの交流人口が増えれば、やがて定住者も増えると思います。また人と人との新しいつながりも生まれ、地元に化学反応が起きて、新しいことが始まるといいですね。

●Local stay 八ヶ岳:いろんな人がいろんな人と繋がって新しいコミュニティが生まれると面白いですね。私も楽しみです。ありがとうございました。

■神社の杜のワーキング・プレイス 8MATO(やまと)
https://8mato.biz/
山梨県北杜市大泉町谷戸7318
TEL.080-5559-9043
営業時間:9:30〜17:00
定休日:月曜日
※ご確認の上、ご利用ください。

<ご利用料金(税込み):上記営業時間内>
お支払いはキャッシュレス決済のみ。現金はご利用いただけません。
設備や備品のご利用、コーヒーやお茶、お茶菓子が下記料金に含まれます。
貸し切りやイベントなどでご利用いただけない場合もありますので、営業状況をご確認の上、ご利用ください。
◎一般の方:2時間/1,650円 1日/3,300円
◎会員の方:月額会費/8,800円 2時間/550円 1日/1,650円
◎貸し切り:ホームページよりお問い合わせください。

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