諏訪郡原村の標高1,500mに「天空のアトリエ」を構えるライフスタイルデザイナー友枝康二郎さんの八ヶ岳ライフは、約35年前の29歳の時に300坪の土地を手に入れてから。
東京での仕事にピリオドを打って原村に移住したのは2011年。折しも東日本大震災で一気に景気が低迷し、友枝さんも、手がけていた空間デザインなどのクリエイティブワークの大半を失ってしまったこともあり、思い切って週末セカンドライフの拠点だった原村に移住。
その後の友枝さんの楽しそうな八ヶ岳ライフのブログを読んだ人などが、自分も家を建てたい、土地や家を探したいと言って訪ねて来たが、ご本人が頑張ってもなかなか理想的な物件がなかなか見つからない。そこで、自分が土地を探し家を作ってあげようということに。
デザインした家はたちまち評判になって次々にご依頼をいただくようになり、それならばライフスタイルデザイナーとして頑張ってみようということで、今に至っているのだそうです。
都会人が求めるお洒落で快適な暮らしを知り、さらに八ヶ岳を知っている、友枝さんだからこそでしょう。
現在は長野県諏訪市の実績ある中堅ゼネコン会社と提携し、MORISH COUNTRYブランドの家づくりを展開。2013年から2021年7月現在までの8年間で、実に65棟を八ヶ岳一帯に竣工されたとのこと。
MORISH COUNTRYのオーナーさんは、オーナー同士で八ヶ岳ライフの情報交換や交流をしていただける「モリッシュメンバー」になれるそうです。
友枝さんの八ヶ岳ライフの情報発信は、2006年から始めたブログ「八ヶ岳田舎暮し 移住のススメ MORISH COUNTRY」の他、facebookも積極的に活用。2016には著書「週末移住からはじめよう」を出版。これらの読者が友枝さんの八ヶ岳ライフに憧れて問い合わせをされ、土地探しや建物デザインを依頼されるのだそうです。
MORISH COUNTRYの住まいのデザインコンセプトは、「お洒落でかっこよく暮らしやすく高性能」。
自分だったらこういう家に住みたいと思う家をデザインするということで、ハウスメーカーが売りたい家、大工さんが建てたい家ではない。さらに言うと夏だけ滞在できれば良い安価なサマーハウスではない。自分が八ヶ岳の住人だからこその発想で家を作るわけですね。
例えば厳しい八ヶ岳エリアの冬でも暖かく快適に過ごせるよう、ログハウスは採用せず、あえて在来工法で高気密高断熱の仕様に。暖房には、吹き抜け空間もしっかり温められてお洒落な薪ストーブを設置。湿気の多い森の中では傷みやすい木の素材は、外壁には使わず、建物の内部はぬくもりを持たせるために積極的に使用。建物内の明るさや開放感のために、吹き抜けを用いたり採光部を広く取る。
実に盛りだくさんなアイデアが盛り込まれています。
高気密高断熱なMORISH COUNTRY HOUSEの価格は、例えば約30坪(約100㎡)で約3,500万円からと決してお安くはないですが、マイナス20度でも快適に過ごせる住み心地を備えているため、オーナーさんたちは真冬でもポカポカ快適に過ごされているそうです。
お客様の多くは30歳代〜40歳代で、セカンドハウスだけではなく子育連れで移住する方も少なくないそう。年を取ってからではなく若いうちに八ヶ岳ライフに踏み切って欲しいと説得しているとのことで、MORISH COUNTRYは、原村などの八ヶ岳エリアに人口を増やす移住プロジェクトでもあるんですね。
「標高が高いと気圧が低いので、体内のミトコンドリアが活性化して、アンチエイジングに良いんですよ。疲れている都会の方は、標高が高い八ヶ岳に移住するときっと健康になると思いますよ。」と友枝さん。これはお客様を説得する殺し文句でしょうか?!Local Stay八ヶ岳の取材ライターは標高1,150mの高地暮らしなので、思わずにんまりしてしまいました。
八ヶ岳のMORISH COUNTRY HOUSEを体験されたい方は、家族でお試し宿泊ができる建物もあります。友枝康二郎さんの移住コンサルティングは1回5,500円。ぜひお問合せされてはいかがでしょうか。
■MORISH COUNTRY
ライフスタイルデザイナー 友枝康二郎さん
長野県諏訪郡原村
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